注文住宅は、土地選びから始まって、建物の設計にも一からかかわれるので、満足度が高い、いわば究極のマイホームです。設備を一からこだわれますが、住み始めてからも満足度が高く、後悔しない住宅設備には共通点があります。すっきりとした間取りで、バリアフリーで、小さな子供や老人がいてもぶつかる場所、凹凸が少ないデザインをユニバーサルデザインということもありますが、ドアのノブなども、デザイン性よりも突起が少ないものを優先するのがおすすめです。また、ドアの開閉によるデッドスペースを減らすなら、ドアよりも引き戸が有効です。
壁に内蔵する収納や階段下の有効活用で、家具を置かなくても十分な収納力を持つこともできますが、洗濯機や冷蔵庫、テレビなどの家電製品の設置スペースは、あまりぴったりと製品にあったスペースにしない方が将来、安心です。家電製品は、長くても10年程度など、故障や性能アップのための交換が必要になるので、あまりぴったりと寸法を合わせていると、入れ替えの機械の選択肢が少なくなってしまいます。注文住宅のデザインでは、一度決めたらずっと使い続ける部分と、定期的にメンテナンスや交換を必要とする部分によって、設計の基本的な考え方を変えると効果的です。ずっと使い続ける、普遍的な部分は、寸法通りのぴったりしたデザインが注文住宅の醍醐味でもありますが、そうでない、交換を必要とする部分は、メンテナンス性や汎用性も考えたデザインにすると安心です。